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日時:2026年1月11日(日)18:00~19:30
会場:Gallery cafe *Kirin*
参加費:1,000円
定員:30人
『動物と人間の関係を考える』(東京大学出版会)を出版した市民ZOOネットワークの理事でもある佐渡友陽一から、人間の限界を踏まえて動物&自然との共生に向き合う視点から、動物園の意義と可能性について話題提供させていただきます。
[講師からのメッセージ]
動物園をはじめ動物と関わる業界は世間から美談を求められがちですが、実際には美談だけでは済まない葛藤を伴うことを現場の皆さんは感じていらっしゃるものと存じます。動物と関わる上で付きまとう葛藤をどう理解し、どのように向き合うべきか。そのような問題意識から拙著『動物と人間の関係を考える』の中で取り組んだテーマは大きく2つありました。
1つは日本の歴史の特徴で、動物を殺すこと(殺生)を罪とするなど言わば種差別を忌避したことで、食用家畜の消滅、去勢・搾乳技術の喪失などが起きていました。西洋と違って権力者による動物コレクションがなかった背景がこれで、室町幕府や江戸幕府はゾウをきちんと飼育できなかったようです。
もう1つは、動物を殺したり苦しめたりする場面が生じてしまう構造的理由です。「ペンは剣より強し」という格言が通用する相手はあくまで人間で、動物を含めた自然は、法律などの知性で直接制御できないリスク要因です。それを制御するには人間によるコストの投入が不可欠なので、人間が投入できる資源、端的に言えば時間の限界が立ちはだかります。動物&自然との共生には人間の限界を前提としたアプローチが必要で、ここにこそ動物園独自の存在意義を見出せるはずです。
今回のセミナーでは、人間の限界を踏まえた上で、改めて動物園の意義と可能性を語りたいと思います。私からは拙著で扱った内容の先にある展開を提供しますので、皆様におかれては拙著をご高覧の上でご参加いただければ大変ありがたく存じます。 佐渡友 陽一
市民ZOOネットワーク
https://shiminzoo.studio.site/
チケットは印刷していただく必要はありません。当日ギャラリーでお名前をおっしゃってください
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